作品紹介
これからの新しい平和学習、
沖縄修学旅行事前事後学習、体験学習として
谷ノ上朋美ひとり芝居
「ゆんたくしましょうね」
2024年沖縄テレビ→被災地を支援 芝居と歌のチャリティー公演 宜野湾市・佐喜眞美術館
2024年読売新聞デジタル版→沖縄戦の惨禍を伝える一人芝居…家族全員が犠牲となった祖母の体験を脚本に
2023年朝日新聞デジタル版→沖縄戦テーマに一人芝居 谷ノ上朋美さん「新屋英子展」で上演
2022年沖縄テレビ記事版→ひとり芝居を通し沖縄戦の悲惨さを伝え戦争の記憶を繋ぐ | OKITIVE (otv.co.jp)
2022年琉球新報デジタル版→沖縄戦をテーマにひとり芝居 俳優・カウンセラーの谷ノ上朋美さん
2022年琉球新報デジタル版→[戦後77年]祖母を前に「戦争」演じる 命の大切さに思い込め 谷ノ上さん一人芝居
平和を願い、沖縄に思いを馳せて貰う一助として
いつも笑顔で「ゆんたく」できる社会であるために
谷ノ上朋美の母の出身は沖縄県浦添市。現在も浦添市に在住する祖母は、この戦闘の中で両親兄弟姉妹を一瞬にして失う。祖母が繋いでくれた命は、まさに奇跡的に繋がれた命。
人はみな「生きているだけで価値がある」命の大切さ、平和の大切さを伝えたい、その思いから舞台制作を決意。谷ノ上朋美自身のライフワークである「自分らしく生きる」を伝えるということも含め、人権、いのちの尊さ、平和の大切さ、人間の愛を、芝居を通じて全国、さらに世界に訴えていく。
【あらすじ】
ーおばあはこの島の生き残りだー
戦争のこと、沖縄のこと、自分のおばあのこと。
今までなにも知らずに生きてきた「わたし」は、おばあの命が母親に受け継がれ、そして自分も受け継いで自分が生きていることを実感する。もっと知らなければと、おばあにあの時のことを聞こうと試みるが、おばあは話さない。おばあが生き抜いてきた時代のことを知るために自分の故郷沖縄のことを調べ始まるが「わたし」は戦争とともに、自分自身のことも知っていく。それは人間を知っていくことにつながっていく。
谷ノ上朋美自身がモデルである主人公の「わたし」が沖縄戦で生き残った「おばあ」のことを知ろうとガイドと共に沖縄戦の足跡を辿っていく中で、ひめゆり学徒や軍人の意識に次々と入り込み、戦争の過酷さを実感する。沖縄戦を駆け抜け苦しむ人の感情と「わたし」が今まで駆け抜けてきた人生の苦しみの感情がシンクロし、床に広げた沖縄地図を囲みながら次々とストーリーが展開されていく。
【作演出】樋口ミユ(PlantM)
学生さんのご感想
■今目の前で戦争が起きているかのような リアルさや、必死さ、戦争の恐ろしさを体で感じる事が出来て、貴重な体験だった。
■1人劇って絶対難しいし、もしかしたら少し眠たくなるかなとか思ったけど、観てみたらすごい。 1人なのにひとりじゃないみたいで、凄かった。 照明にも音響にも頼らず、1人の役者の演技力で凄かった! 沖縄であったことがよくわかったし、その恐怖も伝わった。 それが今、実際に起きているところもある。 もしかしたら、日本も巻き込まれてそうなるかもしれないんだなと思った。
■戦争などで生き抜くのは、とても過酷で大変なはずなのに、精一杯に生き抜いた祖先の方々がいたからこそ、今こうやって自分が生きていることが奇跡なんだなと思いました!もらった命大切に生きてかないといけないと改めて感じました!
■たった1人で何人もの役をやり通していて、ほんとうに実在しているようだった。今日で世界が終わるって想像して思い切り行動しようと思った。今しかできないことにたくさんチャレンジしてみたい。
■生んでくれた親へと今まで出会ってきた人達への感謝を感じました。今こうして出会ってきた仲間や家族がいるのは戦争を生き延びた人達のおかげだと思いました。
■ 事の重大さを改めて感じました。 1人芝居をしてくださった方の気持ちが伝わってきました。 とても感動しました。
■今の自分があるのは昔の人が必死に生きて繋いできてくれたからなのだと思った。その人たちが生きてきた時代は戦争などの影響で今よりずっと過酷なものだったろうけどそれでも頑張って繋いでくれたことに感謝しなければいけないし自分も必死に生きていかなければいけないと思った。
【ご観劇後の感想】
「復帰」の年に大阪に生まれた谷ノ上朋美のひとり芝居。
彼女の人生が「復帰50年」そのものである。
この芝居を演じることで、彼女は自分自身を再発見し、沖縄を真に発見した。
沖縄を発見するとは戦争と平和を考えることである。
死者たちの「殺すな」「殺されるな」「忘れるな」という声が聞こえる。
迫真のひとり芝居をぜひ多くの方々に観ていただきたい。
君島東彦(きみじま あきひこ) 1958年生まれ。
立命館大学国際関係学部教授。専門は憲法学、平和学。
日本平和学会会長(2016-2017)。
国際NGO「非暴力平和隊」の設立・運営にかかわる。
2007年から毎年ノーベル平和賞の候補者をノミネートしている。
立命館大学 国際平和ミュージアム公演にて
ーご観劇くださった方のご感想ー
沖縄公演
■生きるか、死ぬか、その極限の状況の中、誰かのために震える足で立ち向かう姿を見て、何か、魂が本気でつきうごかすものには嘘がない、と感じた。誰かのためにおにぎりをにぎる姿が印象的だった。その優しさには嘘がなかった。自分を信じること、本気で生きたいと思った。そして、沖縄をもっと知りたいと思った。歴史を学べば見えている世界の素晴らしさを、美しさをもっと感じれるようになるのではと思った。
自分の人生のこと、沖縄のこと、人として生きることについて、たくさん考えさせられた。
■初演を那覇で見たあと、パンフレットを見て、読んで、もう一度見に来ました。とても感動しました。背景を知ると、感じれるものの量が違う。それは歴史を学ぶことも同じかもしれないと思いました。一人でこんなにたくさんのものをイメージさせる一人芝居、本当に素晴らしかったです。ありがとうございました。 沖縄県内、20代。
■ひめゆり学徒は、当時の本当の様子が浮かぶような気がしました。ふだん沖縄にいると、当たり前に基地を見て、アメリカの訓練機が飛ぶのも日常の光景ですが、その背景に沖縄の先人たちの悲しみがたくさんつまっていて、それは今も続いていることを今を生きる人たちが忘れてはいけないと思った。伝えてくれてありがとう。 沖縄県内 30代
■一人のお芝居とは思えない程の迫力と臨場感に圧倒されました。戦争体験をしていない我々ですが、その恐ろしさと無念、悲惨な情景が伝わってくるお芝居でした。来週は慰霊の日を迎えます。是非このお芝居をもっと多くの人達に観てもらう機会をつくってもらいたいものです。演出もとても素晴らしく、大掛かりな舞台の設営ではないにもかかわらず、どんどん引き込まれていきました。沖縄県内 50代
■おばあのウチナーグチ語りとても上手でした。ガイドもまるで本人みたいです。ガマの中での飯上げ学徒の緊迫感あふれる演技は会場の暗さもあいまって、とても臨場感があり引き込まれ圧倒されました。ひとり芝居とは思えない感じです。 沖縄県内 60代
■南風原平和ガイドとして、朋美さんの演技に最高の感動を受けました。また来てください。詳細にガイド致します。 沖縄県内 70代(南風原文化センターで、飯上げの道、沖縄陸軍病院南風原壕群20号を案内していただきました)
■戦争や沖縄のことを知れる作品は数多くあるが、この舞台はそれだけではない。主人公である「わたし(=谷ノ上朋美)」の人生の追体験を通じて、今を懸命に生きる人々への人間讚歌を謳っていると思う。沖縄出身である主人公の祖母「おばぁ」の安里屋ユンタの歌で始まり、次に「わたし」の自己紹介と人生の歩みが語られ、そこから「ガイド」「少女」「兵隊」の物語が展開される。ひとり芝居だからこそ表現できる「沖縄戦を駆け抜け苦しむ人の感情」と「今まで駆け抜けてきた人生で苦しかった瞬間」のシンクロ。「沖縄戦を知らないわたし」が舞台を通じて「沖縄戦を語るわたし」になれたとき、谷ノ上さん自身のこれまでの人生という戦いの中で経験した心の傷は癒やされたのだろうか。
観客と演者が床に広げた沖縄地図を囲みながら、まさに「ゆんたく」に花が咲いた瞬間だった。きっとその花は真っ赤な薔薇やハイビスカスなのだろう。戦争で死んでしまった人間の血のような赤。現代だからこそある悲しみと苦しみを抱えながらも必死に生きる人々の血の花が咲いていたのだ。オンラインでは感じ取り難い「血の通った対話」を久々に体験できて良かったです。ありがとうございました。(沖縄市役所 職員 青木様)
大阪公演
■「戦争」について今まで、今日の今まで、怖い、よくない、戦争はもう嫌だ、、、そんな漠然とした思いだけでした。知らない私から、知った私へとなった日でした。知ったと言っても、数パーセントにも満たない程度にすぎない。約70分の芝居の中で「命」について深く考えさせられました。
みんな生きたかった。生きて!死なないで!死んだらとぎれて、終わってしまう。自分が、家族が今を生きれている事は、けして当たり前ではない、生きていることが、こんなにも温かく幸せで尊いこと、、、娘を抱きしめたくなりました。家族みんなに生きていてくれてありがとうを伝えたいと思いました。伝えます!
エネルギーのかたまりのお芝居、伝え様と思って、そして、伝えてくれて本当にありがとうございます。私も繋げていきます!人は忘れる生き物。でもあきらめない!私も平和の為に出来ることをやっていきます。”おばあ”ありがとうございます。30代
■どこか他人事だと思っていた戦争が自分事だと思った今日。体験していないけれど、今から自分ができることはしていきたいと強く思ったし、伝えていきたいと思いました。実際、命を絶つ人が多い世の中。そうさせている社会があることも現実で、正直、未来に不安になることもあるけれど、今を一生懸命生きたいと思いました。
子どものために、今できることを少しずつ、、、
朋美さんのお芝居を観れてほんとうによかった。今日は本当にありがとうございます。30代
■戦争はどこか自分には関係のないこと、、、そう思っていたことが「真っ暗なガマの中」本当にリアルなイメージが湧いてきて、、、心から怖い感情とともに涙が出てきました。
この令和の時代に、現実世界で戦争も起こっている中、日本は大丈夫、、、それはないと思うので、自分でまずできること、生きる目的、しっかりと向き合って一歩ずつ進んでいきたいと思いました。ありがとうございました。感動しました。40代
■大泣きで見ました。何を思って泣いたかわかりませんが、これは、この現実は、みんなが目を背けてはいけない、逃げてはいけない事だと思いました。
知らない事は、ダメな事じゃない。知っていく勇気、必要。1歩、自分で歩く勇気、必要です。30代
■戦争の話が苦手で、今までさけて生きてきたように思います。今回、ドストレートに魂のこもった演技を見て、辛くても知らないといけない事だと改めて思いました。
平和はあたりまえではないという事をコロナで知った今、特に心にしみました。最後のメッセージもひびきました。小さな一歩から!
■私自身も本当に何もできていなくて「お金」「時間」などをいいわけに。本当に大切なことをより感じることができました。今の時代「戦争」ってとてもキーワードだと思っています。これからどうなるのか正直不安です。怖いなと思うことも多いのが現状です。このようなことを言ってても変わらないし、今できることは伝えることだと思いました。発信したり、口に出したり少しでも想いを伝えることが少しでも一歩になればと思います。
ひとり芝居は記憶の中では、はじめてで本当にすごいなと思いました。とてもひき込まれていきました。想いが伝わる感動の芝居でした。できるなら学校現場でやって欲しいなと思います。20代
■どんな思いでそこにいたのか、、、全部も少しも理解できていないかもしれませんが、考えて感じて、悔しさ、、、など、うまく言えませんが、耳をかたむける、心を寄せずにはいられませんでした。知り合いにも見て欲しい。強く思いました。我が子とも、いろんなとこに足を運んで、いろんな人にあって、いろんな事を感じる時間をたくさん作りたいと思いました。(40代)
一部を掲載させていただきました。
【企画制作】株式会社ピュアモノローグ
【初演時後援】那覇市 沖縄市
【取材協力】合同会社沖縄ネイチャーウォーク(https://his-cul.okinawa-naturewalk.com/)
【 協賛 】有限会社堀江薬局(https://www.funin-kanpo.com/)
【 協力 】犬養憲子(芝居屋いぬかい)
【舞台衣装協力】藍染師 佐々木睦子
【フライヤー衣装】YOKANG
【フライヤーPV撮影編集】伊藤華織
公演実績
2022年5月 大阪プレビュー公演 主催:有限会社イサオビル 株式会社ピュアモノローグ(3公演)
2022年6月 沖縄本公演 主催:株式会社ピュアモノローグ(那覇市、沖縄市、計7公演)
2022年7月 八尾公演(計2公演)神戸公演 主催:株式会社ピュアモノローグ(2公演)
2022年7月 沖縄南風原文化センター公演 主催:株式会社ピュアモノローグ
2022年8月 沖縄那覇公演 主催:株式会社ピュアモノローグ
2022年8月 大阪新町イサオビル終戦の日企画公演 主催:有限会社イサオビル 株式会社ピュアモノローグ(2公演)
2022年8月 福知山市「第53回人権を考える市民のつどい」主催:福知山市人権室
2022年9月 堺市男女共同参画センター「コクリコさかいのつどい」主催:堺市男女共同参画センターコクリコさかい
2022年9月 兵庫西宮公演 主催:株式会社ピュアモノローグ
2022年10月 沖縄市環境活動家谷口たかひさコラボイベント 主催:沖縄谷口たかひさ講演会実行委員
2022年11月 沖縄那覇公演 主催:株式会社ピュアモノローグ(2公演)
2022年12月 京都立命館大学 主催:国際平和ミュージアム
2023年 1月 沖縄ツアー(沖縄市、南風原文化センター、久高島、読谷村)主催:株式会社ピュアモノローグ(4公演)
2023年1月 東京インターハイスクール 主催:株式会社ピュアモノローグ(3公演)
2023年5月 長野ツアー3日間(小布施町、飯綱町、長野市)主催:琉球と信濃をつなぐ実行委員会(3公演)
2023年7月 琉球フェスティバルin布施 主催:琉球フェスティバルin布施実行委員会
2023年7月 港区「学生が伝える原爆の図展」主催:港区平和青年団卒業生
2023年8月 守口市「平和のつどい」主催:守口市人権課
2023年9月 和歌山県ハレノヒ縁日in護国神社 主催:合同会社ほろ酔いカレッジ(2公演)
2023年10月 沖縄県修学旅行公演 主催:近畿日本ツーリスト
2023年10月 新屋英子展特別企画 主催:劇団野火の会
2024年1月 レオ財団月例会公演 主催:一般財団法人レオ財団
2024年3月 大阪府枚方市枚方中学校 主催:枚方中学校
2024年3月 沖縄佐喜眞美術館公演 主催:株式会社ピュアモノローグ 協賛:沖縄ハワイ協会 佐喜眞美術館
2024年5月 大阪府富田林市中央公民館 主催:富田林中央公民館
2024年6月 大阪府枚方市枚方中学校 主催:枚方中学校
2024年7月 琉球フェスティバルin布施 主催:琉球フェスティバルin布施実行委員会
2024年7月 連合大阪平和学習会 主催:連合大阪
2024年8月 東京港区「学生が伝える原爆の図展」主催:港区平和青年団卒業生
計48公演
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